世界遺産 熊野那智大社

那智の滝への自然崇拝を原点 熊野那智大社

熊野那智大社は、和歌山県那智勝浦町の那智山中腹に鎮座する、熊野三山の一つであり、全国約4,000社の熊野神社の総本社です。その起源は約1,700年前に遡り、那智の滝への自然崇拝を原点としています。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」にも登録されており、深い精神性と自然美を感じられる神聖な場所です。熊野那智大社の主祭神は、熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)で、伊弉冉尊(いざなみのみこと)と同一視されています。この神社は「結宮(むすびのみや)」とも称され、人との縁や様々な願いを結ぶ宮として崇められています。

毎年7月14日に行われる「那智の火祭」は、日本三大火祭りの一つで、白装束の男たちが50kg以上の大松明を担ぎ、参道を清める迫力ある神事です。