一隅を照らすこれすなわち国宝なり、天台宗の教えですが、実は三重塔にも中で描かれています。
中から見学できるのでより近くから那智の滝を見ることができます。
「一隅を照らす、これすなわち国宝なり」という、天台宗を開かれた伝教大師最澄さま(767~822)の精神を現代に生かすために生まれました。一隅(いちぐう)とは、今、あなたがいる、その場所です。あなたが、あなたの置かれている場所や立場で、ベストを尽くして照らしてください。あなたが光れば、あなたのお隣も光ります。町や社会が光ります。小さな光が集まって、日本を、世界を、やがて地球を照らします。
持ち場で頑張ること、というのは自分のできることをやりきることです。
仕事や会社や職場に家庭、学校も含めて今自分にできることをしっかり頑張ることこそ大事であって、子どもの場合にはしっかり学校の勉強を頑張る、部活も頑張る、大人になれば仕事を頑張る、不満もあるでしょうけどできることに全力を尽くすことが大事だという教えです。
人は50音と一緒で「あい」を受けて始まり、最後は「をん」を返して終わっていきます。その間のう~わまでを、一隅を照らしながら世のため人のために生きていきたいものです。